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起きたら、誰かが左手を握っていた。 分かったのはソレだけだった。 いや、握っていたのはとても可愛い女の子だって事と、 その子は、僕が起きるずっと前から手を握っていたんだろうって事もか。 でも、それだけ。 後は何も分からない。 「・・・君は誰?」 その子が誰なのか。 「・・・ココは何処なの?」 ココが何処なのか。 そして― 「僕は・・・誰?」 何も分からない。