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 友達? なのはとユーノ

■地獄の無限書庫ところにより天国

それはなのはやユーノが管理局で働き始めて暫く経ったある日の事。
ユーノが配属された無限書庫はずっと放置されていた部署にも関わらず、
ある事情により(書く必要も無いだろう)今では管理局一多忙な部署と化していた。
よって、
な「あ〜、また全滅してる!」
数日に亘る徹夜が原因で司書全員が気絶し、
無重力空間である書庫内をガン○ムの
戦闘後雑魚MSの如く漂わせる事も少なくなかった。

な(この分だといつも通りユーノ君もどこかで気絶してそう)
管理局に入って以来なのははユーノに会う為に度々ココ、無限書庫を訪れていた。
その為この異様な光景にも何度も遭遇していた。
最初は随分慌てたものだが最近はなれたもので、
な「ん〜、ユーノ君どこだろ?」
というように周りの浮遊物達を気にしない程になっていた。
な「だって寝不足が原因なら寝かしてあげるのが一番だし、
  部屋に送るのだってユーノ君以外はムリだもん」
だ、そうだ。

な「あッ!ユーノ君見っけ!」
書庫の中を300mくらい進みようやくなのははユーノを発見した。
な「やっぱりお眠りさんかァ」
ユーノの身体は他の司書達と同じようにダラリと弛緩していた。
眠っているのは明らかだ。
一緒に食事をしないかと誘いに来たなのはは
ちょっとガッカリしながらいつもの様に眠っているユーノの顔を覗き込んだ。
ユ「・・・ク〜・・・ス〜・・・」
な「クスッ良く寝てる」

ユーノの寝顔の観察、管理局に入ってからなのはに出来た趣味だった。
実はなのはがユーノの寝顔を見たのは
無限書庫で気絶しているのを発見した時が初めてだった。
ユーノがなのはの家で寝泊りしていた時はユーノはフェレット形態だった為、
人間の姿での寝顔は見たことが無かったのだ。
ユ「ス〜」
な「・・・ユーノ君ってやっぱり可愛いな〜」
ユーノは元々顔立ちが可愛いのだが僅かな微笑を湛えた寝顔はさらに可愛らしいかった。
なのははこの笑みが好きだった。
寝顔に浮き出ている笑顔は幸せから来るものだとなのはは思ったからだ。
起きている時のユーノの笑顔は楽しいとか・嬉しいとかいった類のものだが、
その笑顔は同い年なのにどこか自分達より年上の人間が見せるものような印象があった。
な「いつも笑ってるけど何の夢を見てるのかなァ」
ユ「ん・・」
突然ユーノが動いた。
な(わッ起こしちゃった!?)
ユ「なのは」
な「ご、ごめんユーノ君、起こしちゃった?」
なのはは慌てて謝ったが、
ユ「・・・」
な「?」
ユーノからの返事は無い。
ユ「スー」
どうやら起きたわけではなかったらしい。
な(アレ?起きたんじゃないの?じゃあ、寝言?)
ユ「ク〜」
な(ホントに寝てるみたい)
どうやら先ほどのは寝言だったらしい。
な(・・・でも、それじゃユーノ君、私の夢見てるの?)
なのはの頬が僅かに赤くなった。

その後、いつもの様になのははユーノをユーノの自室に運んで寝かしつけ、
いつもの様にそのまま一人で食事を取りに食堂に向かった。
ユーノもいつもの様になのはに浮遊魔法を掛けられて運ばれる間も、
自分のベッドに寝かされる間も眠ったままだった。
ただいつもとは違い、
な(ユーノ君が笑顔で眠ってる時って私の夢を見てるのかなァ?)
なのははずっとそんな事を考えていた。



初SSにも挑戦してみました・・・
恥っずかしい内容+文章ですが、まあこれが今現在の自分の実力+頭の中身ですので。
仕方が無いかと。
シリーズ化できればいいんですがネタ思いつくかなァ・・・