友達?なのはとユーノ+ヴィータ
■ユーノの入院生活6日目
本局は広い。
多くの設備を内包している為でもあるが、
ソレと同等に居住空間を有している為である。
その規模はもはや一つの都市と呼べるほどである。
だが、それには弊害も存在していた。
な「遅くなっちゃった」
高町なのはは急いでいた。
学校と武装隊の訓練、
前者はともかく後者のほうはユーノの看護があるので早く終わらせたかったが、
残念ながらいつもより1時間ほど長引く結果となってしまった。
そのため急いでユーノの病室へ行こうとしているのだが、
な「と、遠い…」
そう、コレこそが管理局の難点だった。
その規模の大きさの所為で、目的地までの距離が数キロに及ぶ場合があるのだ。
な(ヴィータちゃん、ちゃんとユーノ君のお世話できてるかな?)
先日ヴィータがユーノの食事を手伝ったときは
スープを掬ってからユーノの口に運ぶまで3分も掛かった。
ヴィ「他人の口に運ぶの難しいんだよ!」
りんごの皮を剥く時は、
ヴィ「…痛!…痛!」
という有様だった。
な「…急ご」
ユーノだけではなくヴィータの為にも急いだ方が良さそうだった。
な「ハァ、ハァ、つ、着いた」
訓練室から医療区までのマラソンと病室までの競歩をこなし、
なのははようやくユーノの病室前へとたどり着いた。
な「ごめんね!遅くなっちゃっ…て」
RH「ディバイン・バスター」
ドッカアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーン
ヴィ「…入院期間延びたってよ」
な「ご、ごめんなさぃ」
ユ「うぅ…」
非殺傷設定だったので怪我はなかったとはいえ
なのはのディバイン・バスターの直撃を受けたユーノは
体力をごっそり奪われて更なる療養が必要になった。
ヴィ「何だってあんな真似したんだよ」
な「そ、それは…」
ヴィータの詰問になのはは答えられなかった。
な(何であんな事しちゃったんだろ?)
なのはが病室へ入った時、ユーノは眠っていた。
ヴィータも寝ていた、どういう訳かユーノの隣で、ユーノと同じベッドで。
気が付いたらレイジングハートを起動させ自慢の砲撃魔法を放った後だった。