友達?なのはとユーノ+いろいろ
―30日目
ユ「…お休み、なのは」(///)
な「うん、お休みなさい」(///)
ユ(うぅ、まだまだ慣れないなァ)
■くれいじ〜らびりんす■
な「すう〜」
ユ(なのはってホントに寝付きが良いよね)
未だに照れが強く、なかなか眠りに就くことが出来ないユーノとは対照的に、
なのははあっという間に眠ってしまう。
ユ(…僕が意識しすぎなのかなァ?)
まるっきり意に介して無いようななのはの態度に、
ついつい、そんな事を考えてしまうユーノだったが、そんなことは無い。
同い年の女の子と、一つのベッドで寝るなどという状況で、意識するなという方が無茶な話だ。
ユ「いや、でも、なのはとは一緒にお風呂にも入ってるし」
…無視して話を続けよう。
こんな状況になるには当然ながら理由があった。
それは―
それはなのはとユーノが管理局で働き始めて暫らく経ったある日の事。
―1日目
この日、アースラ艦内には久々にとてつもない戦力が集結していた。
アースラ艦長、リンディ・ハラオウン提督。
その息子でアースラの正式な乗組員であるクロノ・ハラオウン。
その義妹、フェイト・T・テスタロッサとその使い魔アルフ。
後のエース・オブ・エース、高町なのは。
夜天の主、八神はやて。
その守護騎士、ヴォルケンリッター。
そして、○獣ユーノ・スクライア。
ユ「ちょっと!?」
文句なら田○ゆかりに言ってくれ。
ユ「字余り、って違う!」
とにかく、久々に異常な戦力が集まっていた。
ユ「…もういいよ」
ご存知のとおり、彼らには特別な繋がりがある。
故に、彼らが一同に会する事は不思議ではない。
が、それはオフの時であればの話であり、勤務上の都合で一所に集うのは珍しかった。
ク「どうだユーノ、何のロストロギアか判ったか?」
ユ「五月蝿いな!まだ始めて1分だぞ!?」
怒鳴るユーノを見ながらクスクスという笑いが各人から漏れる。
ロストロギアの護送、それが今回アースラに下された任務だった。
とはいえ、そんな任務なら通常ここまでの戦力を揃えたりはしない。
つまりこの任務は通常より危険な任務になる可能性があると管理局は判断していた。
理由はそのロストロギアの発掘場所にあった。
その発掘場所は貴族の屋敷跡だと推測される遺跡だった。
遺跡、と言っても我々が思い浮かべるような、石を積み重ねただけの物ではない。
地球より百年以上も先を行く技術を持ったミッドチルダ。
そのミッドチルダが、足元にも及ばない程の技術を誇った文明の跡なのだ。
しかも、その遺跡は貴族の屋敷跡。
とてつもなく高度な文明の中で、特別な財を持った人物が所持していた技術遺産。
そして、そのような人物が持っているなら、
研究所跡などから発見される用途不明な物や、実験的に作った所為で危険すぎるロストロギアと違い。
安全で有益な物だろうというのは用意に想像できる。
余程妄執的なコレクターでもない限り、用途不明で危険かも知れない物より、安全で使い方の解る物の方が良いだろう。
同じ種類を集めるにしても、既製品でなければ不可能だ。
実際に取りに行く連中も安全な方が良い、プロであれば尚更だ。
つまり、貴族の屋敷跡等から発見されるロストロギアは、犯罪者から狙われやすいのだ。
おまけに貴族の趣味というのは今も昔も似通っているらしく、各世界に存在している現在の貴族達にも
この手のロストロギアは人気の的だった。
だがソレらとは逆、すなわちロストロギアが危険なものであるケースも多々あった。
防犯用の物だったり、戦争用の兵器であったり、主が持っていた狂人的な趣味の産物だったり、
いずれも1流の魔導師でも手に余る代物だ。
と、長々と『こじつけ』たが、とにかくそんな理由からアースラになのは達が集合していた!
ユ「だいたい、態々アースラ内で調べなくてもラボでやれば良いだろ?」
彼にしては珍しく、とは言ってもこの相手に対してはいつもの事だが、不機嫌そうな台詞を漏らす。
ク「司書やってるフェレットなんて珍しいものが居るんだ、せっかくだからロストロギアの解析もやらせてみたいじゃないか?」
だが残念ながら不満をぶつけた相手は、その事にまったく気付いてないのか更にユーノの神経を逆撫でした。
ユ「…(殺す!こいつはいつか必ず殺す!)」
な「ユ、ユーノ君?なんか顔が怖いよ?」
フェ「お、落ち着いて、ユーノ」
は「へ〜、ユーノ君でもそないな顔するんやね…」
解析室の中、ユーノがクロノに飛び掛るのでは?と当人達以外の頭に浮かんだときだった。
プシュ〜
と、少々間抜けな音を立ててドアが開き、1人の人物が入ってきた。
エ「ハイ、皆〜!お茶の時間ですよォ♪」
ク「グ!?」
現在、対クロノ専用生体拘束兵器と化しているエイミィ・リミエッタである。
エ「ん〜?クロノ君、またユーノ君からかったでしょ?雰囲気が悪くなってるよ?」
ク「ア、ア、アアアアアア、ゴホン!…アァ、ス、スマナイ」
エ「謝るのは私にじゃなくてユーノ君にでしょ?」
ク「ソ、ソウカ。スマナカッタユーノ」
ユ「…いや、もう良いよ」
某黒い衣装の少女が「アリエナイ」と言い出さない程に、
顔を赤くさせ動揺する執務官の様子にユーノの憤慨も何所かに飛んで行ってしまった。